一人時間に吹く風を楽しむ

増えてきた一人時間を楽しんでいきます!

悪と老化を超えて、微笑みとユーモアを取り戻す

ショックなことがあった。
お知り合いの老人が詐欺被害に遭ってしまった。

身近な人がこんなにも簡単に被害に遭ってしまうのかと
いう悲しみ。その方は、控えめでいわゆる「いい人」だった。
だからこそ悪に付け狙われてしまうのかという、別の意味での
ショックも受けている。

ここ最近はご挨拶しても返事が帰って来ない状態で、
「人付き合いが嫌になってしまったのかなぁ」
「話すこともないし、嫌われてでもいるのかも」
と思っていたが、単に痴呆が進んでいたのだった。

もう1組の身近なお年寄りも、最近挨拶を億劫そうに
している。これも痴呆の気配なのだろうか。
そういう相手に対して、私達周囲の人間は
それ以上踏み込みづらく、そうこうしている間に
事件や事故、トラブルに発展してしまいがちなのかも
しれない。


冒頭の老人に子どもはおらず、親戚の方が
頻繁にきて面倒を見ているのだという。
そして、その親戚の方の近しい人も、
なんと詐欺被害に遭っており「気をつけねば」と
思っていた矢先の出来事、というのだから末恐ろしい。

親戚の方も頻繁には来れないようで、
私達家族も自然とサポートを手伝うこととなった。

私の父は耳が聞こえづらいのになぜだか連絡の窓口担当に
なってしまい、もはや老老介護状態である。

40歳過ぎると介護問題も降り掛かってくると聞くが、
津波のように急に、どっと押し寄せてくる現実に
飲み込まれかけている。

これから先、こういったことが増える一方なのかと思うと、
気持ちが鬱々としてしまう。

そんなとき、ふと我が子を見ると、一筋の光のような、
眩しさを感じる。

Eテレ美輪明宏 愛のモヤモヤ相談室」を見ていた。
とある悩みに対して美輪明宏は「微笑み、ユーモアよ」
とアドバイスしていた。

居なくなってしまう人、老いてしまう人、
そして自分自身の老い…。
そんな現実に憂いてしまうけれど、微笑みとユーモアを
忘れずにいようと思った。